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地域、子どもたちとのふれあいが人形劇から広がった!

2021.12.08 vol.13在学生の活動

人形劇団 わくわくさんのポケット

「わくわくさんのポケット」は、地域の子どもたちを対象に公演を重ねてきた、学生による人形劇団。以前は、多ければ年間50件もの出演依頼を受けたという人気団体です。現在は新型コロナウィルスの影響で思うような活動ができなくなっていますが、子どもたちとの新しい出会いに備えて、熱心に練習を続けています。

リモートでも練習を継続

2020年の2月まで、地域の保育園などで公演を行なっていた「わくわくさんのポケット」(通称「わくポケ」)。多い時であれば、年50回ほどの公演をこなしていました。しかし、新型コロナウィルス感染対策から、2020年度に入ると公演はすべて中止。8人の部員全員が集まることもむずかしくなりました。半年の活動中止の後、オンライン部活が始動したのが、2020年8月。10月には8カ月ぶりに仲間との対面が実現し、以後は月に2回のペースで活動を続けています。
久しぶりのミーティングを経て、改めて感じるのはコミュニケーションの重要性。部長の髙倉さんは「今年は人形の制作にも力を入れています。話し合って工夫しながら劇を作っていきたいと思います」。ピアノ伴奏を担当する坂根さんは「ふだんはチームメートのことをイメージしながら家で練習していますが、BGMをどのようにするか、どのタイミングで入れるかなど、重要なことは率直に意見を出し合って決めていきます」。

子どもたちの反応から得られる喜び

人形劇を演じる魅力は、どんなところにあるのかを聞きました。「見ている子どもたちが、音に合わせて体を揺らしたり、人形を指差したりしているのを見ると、ああ、反応してくれていると思い、うれしくなります」(髙倉さん)。子どもは一人ずつ感じ方が違い、同じシーンにウキウキする子もいれば、怖がって泣く子もいます。どんな反応が返ってくるのかと考えると2人は楽しくなるそうです。「舞台では一瞬一瞬の状況を見ながら、場面の雰囲気をピアノの音で表現しなければいけない」と坂根さんは、劇と音楽の関係について語り、「むずかしいですが、続けているうちに瞬間的に現場対応する力がついてきたように思います」。

実社会に活かせる体験

人形劇の活動は、こども福祉学科での学びにどのように役立っていると感じるかを聞きました。「子どもの気持ちや発達について、日頃の大学での講義や演習とは一味違う形で理解できるようになったと思います」(髙倉さん)。さらに「以前は人前で話すのが恥ずかしかったのに、堂々と大きな声で演じることができるようになりました」と、自身の変化も実感しています。
 坂根さんは、「上演しながら、見てくれる子どもたちの成長を観察できるので、勉強になります」。さらに、「一つの目標に向かってともに頑張る仲間ができた」喜びも味わっています。
 保育園、幼稚園など、具体的に将来の進路をまだ絞っていない2人ですが、「わくポケ」での経験を生かし、子どもたちの心の動きを見逃さず、気持ちに寄り添える専門家になりたいと夢を語ってくれました。
 再び公演ができる日のために準備を進めているのが「どうぞのいす」という新しい演目。今までとは違い、歌が入っているので、歌う人とピアノを弾く人、両方にとってどう表現するのかが工夫のしどころです。

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髙倉 彩穂

生涯福祉学部 こども福祉学科3年生
「わくわくさんのポケット」部長
兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校出身

坂根 ここの

生涯福祉学部 こども福祉学科3年生
京都府立福知山高等学校出身

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