国家試験をめざす仲間とともに
集中できる場所がある
2022.07.28 vol.14在学生の活動
社会福祉学科国家試験対策室
社会福祉学科では、社会福祉士と精神保健福祉士の国家試験合格を一つの目標として受験勉強に専念できる環境を整えています。その拠点となるのが13号館106教室の「国家試験対策室」。テキスト、過去の試験問題、参考文献などが揃った自習室です。国家試験受験者対象の多彩な特別講義もここで開講されます。
ここにくれば、集中して勉強できる
国家試験対策室は「勉強する・調べる・問題を解く」を一つの部屋で行える場所。テキストなど必要と思われる文献が揃っている上、過去問題などを印刷して何度も挑戦できるよう、プリンターも設置されています。「テキストなどは学生によって使いやすいものが違うので、比較して勉強できるように多種類揃えています」と朝比奈寛正講師。
ソーシャルワーカーをめざす中村椋太さん(社会福祉学科4年生)は「国家試験対策室は広すぎないので、集中力が高まります。対策室にはパソコンもあり、wi-fiが整っているのでインターネットで調べ物もできます」
友人と支え合って学べる
現在、中村さんが利用するのは週4日程度。
中村友達と誘い合わせて一緒に勉強します。仲間がいると安心するので、午後にしか授業がない日も、9時にはここに来ます。
朝比奈我々教員は学生同士、互いに支え合ってほしいと考えています。人によって得意、不得意な分野があるから、友人とともに勉強するのは大変有効な方法です。
対策室には黙々と勉強する学生もいれば、和やかに歓談しながら勉強する学生の姿もあります。現在はコロナ禍の影響で学生間の交流機会が減っているので、感染対策をとりながら学生が集える場所は貴重だといえるでしょう。
中村ここは行きたい時に行ける場所。先生がいつもいるわけではなく、対策室の利用法は、学生の自主性に任されています。会話禁止でない点も、協力して勉強できるから気に入っています。
多面的なサポートで合格率も上昇
「試験勉強における教員の役割は、解き方を教えることではなく、勉強しやすい学習環境を整えること」と考える朝比奈講師。個別のサポートも心がけ、試験のプレッシャーでつらそうな学生にはタイミングを考えて声かけをします。
朝比奈今、学生がどんな様子かをしっかり見ることが大切だと思っています
学生が対策室を本格的に利用するのは、3年生の冬から試験本番の4年生の2月頃まで。4、5月には、例年ここで最初の特別講義を行います。その後、時期に合わせてタイムリーな内容の特別講義を開講します。(*特別講義はコロナ対策により、リモート開催の場合があります) 社会福祉学科では、現場での実習、ゼミでの卒論執筆に加えて国家試験対策室での受験勉強という学びの3本柱による相乗効果をめざしています。それまで空き教室などを利用して行われていた「試験対策」が、現在の教室に固定したのは7年前。以来、国家試験の合格率が着実に上がり続けています。
朝比奈しっかりした環境整備が、大きな効果を上げているのだと思います。
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朝比奈 寛正 講師
生涯福祉学部社会福祉学科
専門:メンタルヘルス、アディクション
中村 椋太
生涯福祉学部社会福祉学科4年生
(兵庫県立明石清水高等学校出身)