東京サテライトオフィス、本格スタート!
大学院の学びを充実させるリアルな拠点が東京に
2021.12.06 vol.13その他
フィールドは、加古川だけじゃない 地方から首都圏へ、そして世界へ
2020年4月に開設した現代ビジネス研究科に、今春より東京サテライトオフィス(TSO、東京都中央区)が誕生しました。その特徴は、ふだんはリモートで学ぶ学生たちが一堂に集い、教員や仲間と熱い議論が実現できる場であることです。東京という立地を生かし、多様なネットワークを創出できるこのサテライトオフィスは、地域ビジネスの現場の活性化に取り組む学生たちの新たな研鑽の場として活用されています。詳しい話を現代ビジネス研究科・松本茂樹研究科長に聞きました。
「この時期だからこそできること」を徹底的に進めよう
「地方創生のリーダーを育成すること」をテーマとして、2020年4月に誕生した兵庫大学大学院現代ビジネス研究科。しかし折悪しく新型コロナウィルスの感染拡大が始まり、その船出は順風満帆とは言えないものとなりました。ベトナム人の院生が来日できなくなり、最初から授業をリモートで進めざるを得なかったのです。しかし研究科ではそんな状況を「インターネットを利用すれば、大学院で学びたい人が場所の制約なしに学べる」とポジティブに捉え直し、「地方の活性化に取り組みたい」と願う志高い若者たちを対象に、Web会議システムを活用したバーチャルな学習環境を整えました。ネットにつながることができれば、どこにいても学ぶことができるようになりました。
学生と教授陣がリアルに語り合える拠点を
それでも、バーチャルな学びを補完する「みんなが一堂に会してリアルに語り合う場所」の必要性はなくなりません。院生たちは、出身地も居住場所も各地に分散し、多数の院生がすでに社会の各分野で活躍しています。教授陣も地域創生のコーディネーター、IT分野の第一人者など多忙な人材揃い。そんな学生と教授陣が顔を合わせるには、交通の便利がよく集まりやすい場所が絶対に必要です。
そこで昨年の9月、東京都内の利便性の高い場所にサテライトオフィスを設置。今年4月からは本格的に始動しました。大学院ではここを拠点として、東京という地の利を生かしたさまざまな試みを計画しています。他大学院との単位互換制度もその一つ。教授陣の人的ネットワークを活用し、東京大学大学院などとの単位互換を行う予定です。また、総務省やその外郭団体、地域活性化を担う諸団体との連携を深めていくことも考えています。
バーチャルとリアル、双方のよさを提供したい
私たちは、サテライトは東京だけで十分だとは考えていません。多様な地域の現場を見て、考え、活動する学生をサポートするために、各地の自治体や大学、各種組織と連携し、もっと多くの拠点を作っていく予定です。
本学は、世界中の学生がバーチャルとリアル、両方のキャンパスからメリットを得ながら大きく成長していけるような環境を提供していきます。このサテライトから日本、そして世界を動かす力が巣立っていくことを願っています。
東京サテライトによる「現代ビジネス研究科」の目指す姿
21世紀の未来のために地域創生で確実な成果の出せる人材を育成する
育成方策
▶インターンシップ、シャドーイング等実践演習
▶東京大学大学院「地域創生講座」単位互換準備中
▶客員教授はじめ地方創生所管省庁の講師陣による講座開講
▶社会人院生を主体としたオンライン授業
▶地域創生実践プラン指導
メリット
現代ビジネス研究科の教育力向上(全国·世界に通用するレベル)
各省庁との関係強化(施策動向等情報収集力·講師人材確保)
東京大学大学院との協定(予定)によるブランド力向上
首都圏での院生募集力と院生の質向上
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