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現代ビジネス学部 デジタルデータを使いこなし、これからのビジネスを担う人材を育成

2021.12.02 vol.13ビジネス

AI・データサイエンス活用副専攻を設置

今の時代、データ活用は組織の生き残りに必須であり、その知識と運用力はすべての分野で求められています。現代ビジネス学科では、検索エンジン開発の第一人者である宮崎光世氏を教授に迎え、AI・データサイエンス活用副専攻を設置。企業や自治体におけるデータ活用の実際を、実践例を交えながら学生に教えていきたいという宮崎教授と、松本茂樹学部長が語り合います。

データ活用は分野を超えて重要

松本現代ビジネス学科は地域創生が主要なテーマですから、データ活用能力をもって地域創生をさらに進めていける人材を育成したい。どの専攻の学生も、それぞれの内容に合わせてデータ活用を学んでほしいと思っています。

宮崎この副専攻は「文系」というスタンスで、計算機科学ではなく、データ活用による課題解決を学びます「。自分にサイエンスが学べるか、心配だ」と言う学生もいますが、実社会では文系、理系問わずさまざまな分野で活躍する人がいます。これからは一部の専門家ではなく、普通の人がデータ活用のリテラシーを上げることが大切な時代。初心者であることを恐れず、新しいツールを使って新しいことをやっていきましょう。多くの学生が「今まで学んできていない内容。難しそうだが、すごく面白そう」と目を輝かせてくれます。彼らのそんな好奇心を絶やさないよう頑張りたいですね。

多くの企業がAIを活用する時代の担い手に

宮崎私は、AI研究開発を担う人材が活躍する時代から、AI環境に適応し、活用していく人材が中心に活躍する時代に徐々にシフトすると考えています。今も、AIの世界で最先端の研究開発をする企業は世界でもごく少数。実際にはその次の、大規模な開発でデジタルプラットフォームを構築する「GAFA」などの企業が、ビジネスを動かしています。そして、最近非常に増えてきたのが、既存のプラットフォームを導入してビジネスに活用する企業。しかし世界には「AIをまだ導入していない。今後は是非やりたい」と思っている企業の方が、まだはるかに多い。兵庫大学の学生には、こういう大多数の企業が「AIの力でビジネスを進める」層へとシフトするのを担う人材になってほしいのです。

AI時代の感覚を身につけ、社会につなぐ力を

松本AIやデジタルと普通の生活をつなぐ人材が重要ですね。兵庫大には情報学系の専門家はたくさんいます。そこで、その先生方の専門分野と、社会で求められる、人の暮らしと関わる仕事をつなぐ学びを副専攻で実現できたらと思っています。

宮崎両者をつなげば、ビジネスの世界にも大きなチャンスが生まれます。この副専攻で学ぶことで、学生にはチャンスを手にしてもらいたいですね。今のデジタル系の仕事は、進め方が昔と違います。以前は、きちんと計画を立て、一つの段階をクリアしてから前へ進んだ。今は、不完全な状態でいいからどんどん先へ進めて、何度でもやり直し、フィードバックして完全なものへと仕上げていきます。副専攻では、AI 時代に特有のそんなプロジェクトの進め方も学んでもらうつもりです。

松本宮崎先生は、Yahoo!JAPANでデータ活用を推進されたパイオニアであり、現場での活動も続けながら本学で教鞭をとってくださるので、リアルな仕事場の感覚を学生に伝えてくれると期待しています。

  • グローバル
  • AI
  • 地域創生

現代ビジネス学部
現代ビジネス学科 教授

宮崎 光世

元Yahoo!JAPANで「Mr.検索」と呼ばれたデータ活用の第一人者。
専門:ウェブサービス、サービスマネジメント、地方情報化
[研究テーマ]行政DXのマネジメント / 観光DMOにおけるデータ活用など

現代ビジネス研究科長
現代ビジネス学部 学部長 教授

松本 茂樹

専門:地域創生、起業創業
[研究テーマ]スタートアップ・エコシステム構築の条件 / インターンシップの教育効果/環境NPOの政策アドボカシーなど

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