地域の人々の健康を願って
学生がイベントを企画・運営
2023.07.25 在学生の活動地域活動
第1回健幸教室ひょうだい
地域の人々が自らの健康について高い関心を持ち、より長い間健康でいられるようにと、看護学科の学生たちが健康チェックやゲーム、ダンスによる介護予防などを行う「健幸教室ひょうだい」が4月15日に開催されました。企画から運営まですべて学生による手作りイベントは、盛況のうちに終幕。地域の人々との触れ合いを通じて、日頃の学びを実践に生かすよい機会となりました。
健康課題について考えるチャンス
「健幸教室ひょうだい」のスタッフを務めた看護学科4年生の江角優花さんは、参加者の皆さんと交流することは、とても楽しかったと話します。「さまざまな経験を持つ方々との交流は、とても興味深い経験でした。さらに、じっくりお話しすることで地域の健康課題の実態が少しずつ見えてきました。このイベントは、解決すべきさまざまな課題に対して、どうアプローチすべきかを考えるよいチャンスでした。今振り返っても本当に勉強になったと感じています」。
全員が楽しめるイベントにしよう
開催当日は開場時間より早くから続々と地域の方々が訪れ、第1部の長尾光城看護学研究科長の講演に続き、第2部では看護学生による体温・血圧測定などの健康チェックや健康相談、宝探しゲーム、レッツダンスなど楽しみながら体を動かす催し物が実施されました。「印象に残ったのは、参加者の皆さんの顔がとても生き生きとしていたことです。気持ちよく体操をしながら、学生と交流することは楽しいと少しでも感じてもらえたのなら、とても嬉しいです。私自身も充実した時間を過ごすことができました」(江角さん)
スタッフたちは、この日に向けて入念に準備を行いました。「地域の人々に自分の健康に関心を持ってもらえるよう、プログラムを組んでいきました。大変だったのは、宝探しゲームで使うミニクイズや、ダンスで使う曲を決めること。参加者全員が取り組めるように、立っても座ってもできて、理解しやすいものを作らねばならなかったからです。スタッフ同士の中で役割を分担しつつ、全体でを確認しあったり、困ったことがあれば共有し、補いあったりして進めていきました」(江角さん)
想像力を働かせることの大切さ
「健幸教室ひょうだい」を支えるメンバーになって得たこと、今後に生かしていきたいことを江角さんに聞くと、「今回、さまざまな場面で『これは安全に実施できるだろうか?全員が参加できるだろうか?』などと、当日起きるかもしれないことを想像しました。想像力が本当に大切だということを学んだと思います」という答えが返ってきました。さらに、「未来のことを想像することも大事ですが、さまざまな場面において、実際に起きてしまったことについて原因はなんだったのだろうかと、過去にって想像することも大事なのではないか」と考えるようになりました。今回の経験は、将来は養護教諭として子どもたちの学校生活を健康面から支えたいという江角さんにとって、貴重な気づきの機会となったことでしょう。
- 生徒紹介
- 学生
- イベント
- 健康
- 地域
江角 優花
看護学部 看護学科4年生(島根県立大社高等学校出身)