保育という仕事の意義深さを知り
自分の可能性を拡げることができた!
2024.06.14 グローバル最新号
2023年8月から9月初旬、こども福祉学科の学生が、アメリカ・ニューヨークの保育園でインターンシップを体験。受け入れ先は、日本の文化や習慣を大切にしながら社会性、協調性、思いやりの心を育む保育を日本語で行っている施設。参加した二宮彩菜さんは日本とは大きく違う環境での保育を体験し、充実した日々を過ごしました。
リモートで園長と面談
グローバルインターンシップの場となったのは、ニューヨーク州マンハッタン島にある「スターチャイルド」という保育園。誰かに誘われたのではなく、自分で参加することを決めた二宮さんは、日本人の向井太園長とリモートで面談。園の様子もインターネットで見て、人種や出身地域がさまざまな子どもたちがいることを知りました。
「実は海外経験は今回が初めて。少し不安でしたが、園長先生が『大丈夫。日本人の先生もいますよ』と言ってくださったし、なにより園の中では日本語で話すと聞いてほっとしました」。この園では日本式の保育を行い、兵庫大学と同じく「和」を大切にしているのだと聞き、さらに安心したそうです。
子どもが遊ぶ姿は米国も同じ
保育体験を通じて特に長く接したのは、3、4歳児でした。保育園の先生のサポート役となって子どもたちの間に入り、一緒に遊んだり、読み聞かせをしたり。園には日本語の絵本がたくさんありました。子どもたちのルーツはさまざまで、持ってくるお弁当の中身なども文化背景によって異なります。それでも二宮さんは「子どもたちが先生方や私と遊びを楽しむ姿は、日本と同じだな」と感じました。
アメリカでは8月は年度末です。幸運なことに、二宮さんは先生方が次年度の遠足など計画を立て、今後の方針を話し合うミーティングにも参加。「非常に貴重な経験だった」と振り返ります。
次回は積極的に子どもと交流したい
毎日があっという間に過ぎていき、気がつくと日本に帰る時期が近づいていました。帰国時、二宮さんの胸には「今度行くときには、もっと積極的に自分の方から関わっていきたい。例えば、手作りのおもちゃを作って子どもたちと遊びたい」という思いが込み上げました。
子どもたちからプレゼントをもらって、ものすごくうれしかったことも記憶にしっかり刻み込まれています。向井園長からは、「我々は保護者のみなさんから信頼され、日本人にルーツを持たないお子さんも預けていただいている。日本式保育は評価されているのですよ。帰国後も自信を持って学び続けてくださいね」と激励されました。「その言葉に勇気をもらいました」。
海外を知り「心の引き出し」が増えた
NYでの経験から、「保育は、乳幼児期の大切な時間をともに過ごすという、責任重大で素晴らしい仕事であること」を実感した二宮さん。多様なルーツを持つ子どもに出会ったことで、日本以外にもさまざまな国や地域があることを実感し、「自分の心の引き出しが増えたように思います」と振り返ります。
後輩のなかには、海外インターンシップに行こうかどうか迷っている人もいるそうです。そんな人には「なかなか味わえない貴重な経験だから、迷うなら行ってほしい。絶対楽しいですよ」とメッセージ。「機会があればぜひ参加してほしい」と熱く語ってくれました。
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二宮 彩菜
生涯福祉学部 こども福祉学科4年生