留学生受け入れと兵庫大生の
海外派遣の新たな拠点
2023.07.25 グローバル
さまざまな場面で国際化が進むなか、今後は全学を挙げて留学生サポートや本学学生の海外留学、国際交流に関わる業務を進めていかねばならないという機運が高まっています。その中で昨年10月、留学・国際交流の窓口として留学・国際交流センターがスタートしました。同センターの幅広い取り組みや今後の目標について、榎木浩センター長と栗涛主査に話を聞きました。
外国人留学生のチームが地域で農業・ビジネス体験
兵庫大学の近郊は自然が豊かで農業が盛んな地域。この特性を生かし、地域の方々とともに留学生の実践的な学びを進めようと、センターでは現代ビジネス学科の留学生とともに、稲美町の耕地をお借りしてサツマイモなどの栽培をスタートしました。センターの栗主査は、「この取り組みは野菜作りと販売を通じて、実践的な経営を学ぶ活動です。我々は農業のアマチュアですが、地元の人たちにサポートしてもらって立派な野菜づくりが実現できました」と語ります。
さまざまな形で留学生を支援
地域の方や教職員が、使わなくなった家具などを留学生に修理して提供する「物々交換」や、土山地区の県営住宅を借り上げ、留学生のシェアハウスに活用するなど、海外からやってきた学生たちの生活を柔軟な方法で支援する取り組みが進んでいます。また、留学生が日本の交通法規を理解して安全に暮らせるよう、この春、加古川警察署の協力を得て交通講習会を実施しました。「留学生に対しては、生活支援だけでなく、日本語授業の充実にも力を入れています」と榎木センター長。「4月から日本語教員の配属がスタートし、留学生たちは日本語能力試験を目標に勉強しています」。加古川市が毎年実施している「外国人による国際スピーチ大会」にも、本学は参加しています。さらに今後は、進路支援にも力を入れていこうと考えています。
兵庫大生の国際交流・留学について
日本人学生の留学サポートに関しても、留学・国際交流センターが窓口業務を引き継ぎました。榎木センター長は「現代ビジネス学科は、これまでも正規の授業の中で短期留学を実施してきました。また他学部も、コロナ禍にあってもオンラインを含め、多くの海外の大学と連携・交流してきています。今後も海外の大学との新しい繋がりを築くとともに、より留学しやすい仕組みを作っていきたい」と抱負を述べました。
ともに学び、成長できる環境を整えていきたい
センターの開設に伴い、留学をめぐる動きは一気に活発化しています。夏にはサマーキャンププログラムへの留学生の受け入れを実施。また、秋入学の留学生受け入れに向けて提携大学と協議を重ね、海外インターンシップについても実施をめざしています。
「海外からの留学生も日本人学生も、みんな兵庫大学の学生」と語る榎木センター長。留学・国際交流センターは今、すべての兵庫大学生が地域の中で一緒に学び、成長できる環境を整えようとしています。
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榎木 浩
留学・国際交流センター センター長
現代ビジネス学部 現代ビジネス学科 学科長 教授
専門:情報工学(情報システム、ソフトウエア工学)
栗 涛
留学・国際交流センター
主査