
タスキとともに心をつなぎ、
倒れても、また立ち上がって走り続ける!
2025.07.28 vol.17在学生の活動地域活動最新号
特別強化指定クラブ 女子駅伝部
2024年、女子駅伝部は、関西学生対校女子駅伝競走大会(9月)、全日本大学女子駅伝対校選手権大会(10月)で好成績を収め、12月には「富士山女子駅伝」としてTV中継される全日本大学女子選抜駅伝競走大会に出場。一躍脚光を浴びました。
「百折不撓」の気持ちでやりぬこう
創部16年目を迎えた女子駅伝部の今年の目標は、全日本大学女子駅伝および富士山女子駅伝に連続出場を果たし、よりよい成績を残すことです。スローガンは「百折不撓」。100回折れても倒れないという意味だといいます。
「たとえ練習や記録会で何回悔しいことがあっても、そこからまたいい方向に向かって行こうという強い気持ちを持ちたいと、このスローガンに決めました」とキャプテンの大西さんは語ります。「折れない」ではなく「折れてもまだ、そこから立ち上がる。倒れない」という粘り強さを感じる言葉です。
陸上と将来につながる学び、両方が実現できる環境
2人が兵庫大学に進学したのは、好きな陸上に打ち込みながら、将来の夢を実現しようと考えているからです。大西さんは卒業してからは実業団に入って、できるかぎり陸上を続けたいと考えていますが、その後は「保育士として働きたい。特に児童養護施設で子どもたちの生活の支援に携わりたい」と語ります。
一方、新入生の橋本さんは「陸上が思い切りできること以外に、学びたい看護学科があったことも兵庫大学を選んだ決め手でした」。卒業後は、看護師になって現場で活躍したいと考えています。「実力を磨いて、さまざまな手術のサポートができるようになりたいです」。
心細やかな監督、高めあえる仲間とともに
指導者は、大学、実業団で大活躍した樽本(旧姓・福山)つぐみ監督。創部以来、チームを率いています。樽本監督に対して大西さんは「一人ひとりにとって適切なアドバイスが受けられる」、新入生の橋本さんも「監督はすごく優しい方で、自分に合ったメニューを作ってくれる」と、全幅の信頼を寄せています。
そんな2人にチームの雰囲気をたずねると「明るい雰囲気のチームです」(大西さん・橋本さん)。「学年の差には関わりなく、互いに互いの長所が言い合えて、注意点も出し合える関係です」(大西さん)。橋本さんが「先輩は話しやすくて、頼りがいのある人たちばかりです」と言うと、大西さんは「キャプテンとしてチームをまとめていかないといけないので、しっかり一人ひとりとコミュニケーションを取って、悩みも相談しやすい存在になれるように意識しています」と応じました。
駅伝の魅力は、チームの一体感だと2人は口を揃えます。「中学校の頃、チームで1つの目標に向けて走るのが楽しくて、駅伝が好きになりました」(橋本さん)。「初めて出た中学生の駅伝で、男子と女子混合のチームがタスキをつないでいるところに、涙が出るぐらい感動しました」(大西さん)。目標に向かって練習を重ねる部員は目下12名。今年も富士山のふもとでタスキをつなごうと、自分を信じて走り続けています。
- 生徒紹介
- 学生
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大西 文香
教育学部教育学科3年生
キャプテン(須磨学園高等学校出身)

橋本 結菜
看護学部看護学科1年生
(兵庫県立西脇工業高等学校出身)