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安全で美味しい食材を紹介する手作りムービーを制作

2025.07.28 vol.17在学生の活動最新号栄養・健康

明石市有機給食PR動画作成

栄養マネジメント学科の学生たちは、昨年から明石市教育委員会の依頼を受け、明石市の公立小中学校の「有機・地産地消給食の日」をPRする動画を制作しています。明石鯛やタコ、有機野菜など地元の食の魅力を伝える動画は、子どもたちが楽しく地域の「食」を学べるきっかけになっています。

PR動画はこちらから
(明石市教育委員会HP「◎有機・地産地消給食関連動画」の小学校・中学校をクリックで動画が見られます。)

オープニングイラストからインタビューまでみんなでアイデアを出し合って

近影01

「有機・地産地消給食の日」は、明石産の農水産物を使った特別な給食を、期間限定で市内の公立小中学校に提供するイベントです。栄養マネジメント学科は、兵庫大学が明石市と包括連携協定を結んでいるところから、そのPR動画の作成を依頼されることになりました。
動画の作成に挑戦したのは、同学科の1年生たち約20名。2024年11月から1月まで3回にわたって実施された給食の日に合わせ、企画会議を開き、準備を進めていきました。現在明石市教育委員会のWebサイトに掲載されている完成動画を見ると、オープニングは可愛い食材のイラスト。その後も農家、漁業に携わる生産者さんと学生とのトークなど、軽妙な展開で飽きさせない内容になっています。

明石の有機・地産食材の魅力をわかりやすい言葉で

動画制作で工夫した点を学生たちに聞くと「小中学生にも分かる、やさしくて楽しい動画にしようと考えました。食べ物のイラストを入れようということはみんなで決めて、1人1枚ぐらい分担して描きました」(濱田さん)。「動画制作は初めて。スケジュールもギリギリのタイミングで焦りましたが、映像の専門家がアドバイザーとして加わってくださったので、短い時間の中でもスムーズに進めることができました」(萩原さん)。
ムービーには、農家の方が学生たちと一緒に出演し、有機農法から生まれたおいしい野菜の魅力を熱く語るシーンもあります。「お米農家さん、野菜農家さんの田畑を訪問し、各1日ずつかけて撮影しました。皆さん食に対する思いが強いだけでなく、すごく優しく、素敵な方々でした。自分が撮影される時はドキドキしましたが、楽しい動画にできあがってよかったです」(萩原さん)。「編集も初体験でした。動画の作成は、まず自分たちが食に対する知識をもっていないとできないので、よく勉強したと思います。また、映像アドバイザーさんの指導を受けながら、伝える力が大事だということもよく分かりました」(濱田さん)。
今後は新1年生も加わって、また新しい動画作りがスタートします。パワーアップに向けて、課題を聞きました。「見る人に食に対する興味を持ってもらうため、工夫をもっとしていきたいです」(萩原さん)。「もっとはっきり喋って、明るく、見る人も楽しくなるような動画を作りたいです」(濱田さん)。

近影02

これからも目標に向かってがんばりたい。

将来の目標は「管理栄養士として、健康な人だけでなく他の病気を持った人の食も支えられる人になりたいです」(萩原さん)、「アレルギーを持っているので、アレルゲンフリーのパンを作るなど、代用食材についての知識をつけたいと思っています。将来は管理栄養士になって、アレルギーを持つ人のサポートをしたいです」(濱田さん)と元気に話します。
PR動画を作ったことで、普段から野菜の産地を確認するようになったという2人。食の安全、地産地消への思いも一段と深まったようです。

近影03

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萩原 彩花

健康科学部栄養マネジメント学科2年生
(兵庫県立三木東高等学校出身)

濱田 拓希

健康科学部栄養マネジメント学科2年生
(兵庫県立農業高等学校出身)

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