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食と健康。元気を支える人をこれからも育み続けるために。

2025.07.28 vol.17教育最新号

2026年4月、健康科学部の2学科を栄養学科、健康スポーツ学科へと名称変更

健康科学部では2つの学科の名称を変更し、栄養マネジメント学科が栄養学科に、健康システム学科が健康スポーツ学科に変わります。これからの学科の教育内容はどうなるか、また育成したい学生像や社会貢献のあり方についてご紹介します。

「何を学ぶか」が分かりやすくなった新名称。

これまでの学科名では学べる内容が分かりにくく、検索しにくいといった点が問題でしたが、今回の改称により、何が勉強できるのかを明快に表す学科名になりました。「カリキュラム改革については、今後の課題としてさらに取り組み続けてまいります」。

栄養学科の臨床栄養、スポーツ栄養・食育、食品ビジネスの3コース。

近影01

スポーツ栄養・食育コースでは、健康運動実践指導者の資格を取得できるようになりました。大平学部長は「栄養を学ぶ学生は、女子サッカー部へのスポーツ栄養指導など、以前からスポーツに関係する取り組みを行なってきました。従来、健康システム学科でしか取れなかった指導者資格の取得は、この分野での活躍を希望する学生にチャンスを広げるでしょう」とその意義を強調しました。
臨床栄養コースは従来通り、管理栄養士養成を目的とするコースです。「栄養指導のプロフェッショナルを目指すなら、栄養学を深く学び、より高い資格を取得して活躍してほしいですね」。
食品ビジネスコースは比較的新しい分野です。「食に関するビジネスに興味のある学生はこのコースで学んでください。さまざまなアプローチがありますが、例えば高齢者支援、フレイル予防など、地域住民の健康維持・増進に栄養の面から貢献していくことも考えられます」。このコースでは食品ロスの削減など、SDGsの実践による地域貢献となる取り組みを経験することも可能です。

健康スポーツ学科はスポーツを通じ、人々の健康増進をめざす。

「健康スポーツ」へと学科の名称を変更しても、考え方は健康システム学科のころから一貫しています。「プロスポーツのプレーヤーを育成するのではなく、多くの一般の生活者に対する支援として、健康スポーツを提案したり、具体的な体の使い方を提案できるプロフェッショナルを育てるための学科です」。これからも、健康科学部は学びの成果を自分や地域・社会に役立つ形で還元できる人材教育を推進します。

他学科とも柔軟にコラボレーションを進めたい。

近影02

兵庫大学は福祉、看護、保育、教育といった多分野の専門家を養成する大学です。「この強みを活かし、今後は例えば、健康科学部の2学科と現代ビジネス学科とのコラボレーションによって健康ビジネスに特化するなど、食、健康、運動の領域で他の学科とも連携をとりつつ、新しい取り組みに挑戦していきたいと考えています」。今後、従来の学科構成にとらわれない新たな仕組みづくりに挑戦していきます。

社会と繋がり、積極的に学んでほしい。

「栄養と運動は、健康維持にとって真に必要な両輪」だと言う大平学部長。学生たちにこんなメッセージを送りました。「皆さんは社会のさまざまな場所で求められる人になります。これからの時代には、何か新しいことを始めよう、起業しようとする学生も増えてくるかもしれません。自身の健康、生き方、生活に関心を持ちつつ、社会と繋がって積極的に学んでください。果敢にチャレンジしてほしいですね」。

表

  • ⁩社会貢献
  • 地域
  • 教育
大平 曜子
        

大平 曜子

健康科学部長 健康システム学科 教授

    
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