新郎新婦もゲストも笑顔になる
手作りブライダルに挑戦
2024.06.14 在学生の活動地域活動最新号
「学生プロデュースウェディング」は、現代ビジネス学科の学生がさまざまな組織・団体と連携して、本学や東播磨地域に縁のある方々に公開ウェディングを提供するプロジェクト。2023年秋、大学構内と稲美町の会場を舞台に、公募に応じたカップルたちが心温まる結婚式を挙げました。
ウェディングのプロとの共同作業
中田さんと松本さんは、ともに現代ビジネス学科の3年生。去年のプロジェクト演習で「ウェディング」を選択したことが、学生プロデュースウェディングに携わったきっかけです。「人と話すのは不得意でしたが、ブライダル業界に興味があったので、頑張って参加しようと決めました」と語る中田さん。最初の活動は、カップル募集のチラシ作りでした。「10人ほどの学生が手分けして、アルバイト先や身近な人に配りました」(松本さん)。
この「学生プロデュースウェディング」は全日本ブライダル協会の後援を受けていて、ヘアメイク、衣裳、カメラ撮影、音響を担うのはプロ。キャンパスでの挙式には同協会長の桂由美さん(今年4月ご逝去)も来場することが決まり、華やかな大プロジェクトとなりました。
サプライズダンス、ウェルカムボードにも独自の工夫
学生たちは授業を通じて、挙式の意義やビジネスマナーを修得。プランニングや進捗管理のスキルも身につけました。さらに、式を挙げるカップルにも授業に参加いただき、1ケ月間ほど打合せを重ねて準備を進めました。「新郎新婦のやりたいことをじっくり聞いて、カップルの理想に寄り添える式になるように努めました」(中田さん)。
最も苦心したのは、オリジナルの演出と飾りつけです。「サプライズダンスの練習など、直前まで入念な準備をしたため、大変ハードでした」(松本さん)。「会場入り口に置くウェルカムボードなども手作り。全員で頑張って作りました」(中田さん)。
結婚式が開催されたのは2023年11月11日と18日。11日はキャンパスを舞台にした挙式で、桂由美ブランドの衣装と地域の有名シェフによるウェディングケーキも華やぎを添え、大学祭の最中とあって多くの人に祝福される式となりました。
18日には、自然豊かな加古大池で、稲美町にちなんだ「いなみウェディング」を挙行。新郎新婦のご家族やご友人、ご親戚の方々に見守られ、和やかな雰囲気のなかで式が挙行されました。
誰かの幸せを創り出したい
今回の経験を振り返り、2人がそろって口にしたのは、参加カップルが心から喜んでくれたときのうれしさです。
「稲美町のカップルが『生きていることは素晴らしい』と言ってくれたことに感激しました」と中田さん。終了後、松本さんと学内コンペ・PBL グランプリに参加し、大人数の前でプレゼンを行いました。結果、見事に優勝。「このプロジェクトに参加して、行動力が身につきました。今後はボランティア活動もやってみたいです」と瞳を輝かせました。
松本さんも「達成感を味わい、協力しあうことの大切さもわかりました。ブライダルは人を笑顔にできる仕事。将来はこの道に進みたいですね」と意欲的な様子。
大変だけど楽しかった結婚式プロデュース。今年度もぜひ参加したいと心待ちにしていた2人は、今年もご一緒できるはずだった桂由美さんのご遺志を繋いで、高砂市制70周年の後援をうけ、アニバーサリーウェディングを行うことになりました。全日本ブライダル協会からも応援いただいております。
- 生徒紹介
- 学生
- 課外活動
中田 那美
現代ビジネス学部現代ビジネス学科3年生
(兵庫県立明石西高等学校出身)
松本 七海
現代ビジネス学部現代ビジネス学科3年生
(兵庫県立伊川谷高等学校出身)